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15
May
26

ハロー、おはよう。

たしか、朝に生まれた。
母さんはひとりぼっちで、病院から抜け出したかったと言ってた。
雪が降ってたとも言ってた。
大人になってからこっそり見た母子手帳には、何日か分だけ、辛そうなことが書いてあった。
母さんがいつも言うのは、生まれてすぐのぼくが息をしなかったことだった。
ミルクの要求も、おむつの要求もしなかったと言ってた。
肌が荒れやすくて、赤くただれていたとも言ってた。
父親の母親がそれを治すために潮風にあてて、ぼくの皮膚がよけいに悪化したともいってた。
少しも泣かないので、母さんはぼくの呼吸を確かめるために、ぼくの顔の上にちり紙を乗せたと言ってた。
ぼくは、生きる意欲の少ない赤ん坊だったみたいだ。
けむりの少ないお線香みたいに。
母さんは、ぼくを生んで悩みが増えたみたいだった。
母さんの、ぼくを生んだときのおもいでは、嫌なことでいっぱいだった。

ぼくは朝に生まれたけど、目を覚ますのが好きじゃなかった。
目を覚ますと、わずらわしいことばかりがたくさん待ってた。
眠っていても、悪夢ばかり見た。
それでも、目を覚ましてるときに起こる出来事にくらべれば、ましなほうだった。

May
24
猫のお墓をすることにした。
ごめんなさいという意味で。
ぼくは一生その猫に、ごめんなさいを言いつづける。
つぐなうためでも、赦してもらうためでもなくて、
罪悪感を和らげるために。

今、猫が知らない場所にいる。
猫を連れてこようとおもってた場所。
ぼくは時々、猫がここにいなくて泣き出す。
もっと幸せの中で
死を迎えさせるつもりだった。
猫は、ぼくのいないところで、ぼくではない人間の手によって
死を迎えさせられた。
だから、お墓をする。
とても長く一緒にいたのに
まるで関係がなかったみたいだ。
ぼくはきっと誰にも、必要とされていない。
それはとてもさみしいことだ。
だから勝手にお墓をする。

猫のお墓をすることにした。
ごめんなさいという意味で。
ぼくは一生その猫に、ごめんなさいを言いつづける。
つぐなうためでも、赦してもらうためでもなくて、
罪悪感を和らげるために。

今、猫が知らない場所にいる。
猫を連れてこようとおもってた場所。
ぼくは時々、猫がここにいなくて泣き出す。
もっと幸せの中で
死を迎えさせるつもりだった。
猫は、ぼくのいないところで、ぼくではない人間の手によって
死を迎えさせられた。
だから、お墓をする。
とても長く一緒にいたのに
まるで関係がなかったみたいだ。
ぼくはきっと誰にも、必要とされていない。
それはとてもさみしいことだ。
だから勝手にお墓をする。